Lineの利用

個人間あるいは集団内部で共有化できる情報を確認していくのは個人あるいは集団を意味のあるものにする。Lineでは一連の連絡履歴が確認できる、また相手が読んだか否かを確認できる仕組みは有効だと感じている。
安否確認:数年前だが勤務先の方が帰宅時に休憩しコーヒーを飲みながら家族にLineで連絡、その最中に意識を失ってしまったそうだ。不審を感じた家族が探し回り、テーブルでうつ伏している本人を確認したそうだ。また最近では、友人が息子さんにLineで連絡し何時まで経っても既読マークが現れなかったそうだ。常々読むだけは直ぐに対応しているので、不審に思いアパートを確認したところ亡くなっていたそうだ。
利用の容易さ:母親の事例は若干異なる。彼女は60歳を過ぎたごろから友人たちと旅行や山歩きを楽しみ、74歳の時に連れ合いが亡くなってからも、友人たちとの旅行を続けていた。一人になって寂しさを感じることもあるだろうが、ある意味気楽な面もあると思われる。しかし徐々に友人や自分の体も弱ってきていたが、82歳の時重たいもの(18lの灯油缶)を持ったためか圧迫骨折を起こし一月ほど寝たきりとなったことが、体が目に見えて老いてきた最初の兆候であった。その後年齢と共に介護度が増加していった。適宜回復してきたものの、風呂などは主に施設で入浴していた。また86歳の時肺炎になり入院、その後老人介護保健施設のリハビリテーションで車椅子生活に慣れ、自宅生活を再開した。当時、勤務先・外出先からの連絡なども必ずしも容易に電話に出られないことも多々あり必ずしも十分な連絡体制を提供できなかった。タブレットを渡し、どこでも携えさせたら寂しい気持ちが晴れる一助になったかと思える。

情報の共有化:現在家族と離れており、それぞれが一人暮らしです。この機会にLineの連絡実績などを確認してみました。連絡頻度など確認してみました。運用環境はタブレットです。通常離れて生活しているので安否連絡を含め活用しています。解析対象期間は昨年2月13日から今年1月5日までです

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各連絡件数を月別利用件数として取り纏めた図からは8月・9月が最多件数となっていました。8月中旬に交通事故で2ヵ月入院したので事故の経緯を共有するための連絡実績だと理解しています。8月には緊急入院したので、病室からあれを持ってこい、これを持ってこいなどの注文が多かったので件数が多くなっているような気がします。
Lineの連絡には文字テキスト・スタンプ・音声通話・写真がありますが、各連絡種別の件数を割合で確認してみました。

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テキストでの連絡件数が最も多く41%、音声通話、スタンプの順です。日々の安否連絡 (朝起きたか) などはスタンプで代用する場合などが多い状況です。

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件数が最も多いテキストについて、月別のテキスト文字数を確認した。テキストでの連絡は含まれている文字数を確認してみました。月別の文字数を集計すると8月、5月、9月の順でした。最も多い8月には連絡文字数合計約1万文字になっています。なお1件で最も多い文字数は約5000文字です。発信者別の文字数は僕が80%程度です。8月の交通事故後の文字連絡が多かったことがわかります。なお5月はたまたま3件の雑用が重なった時期でした。

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音声通話での連絡は3月・計18時間が多い時期なので、テキスト連絡が多かった時期と異なっています。なお1件で最も多かった通話時間は 2019/02/24 ・58分37秒でした。一時間程度話す気がしたのもタブレット利用だから可能になったことです。また通話時間が多いことと重要な連絡事項であることは当然ながら全く関係していないようです。タブレットで連絡しているので料理などをしながら話をしていることもあります。