図書の整理

大学時代にはそれなりに多くの書籍を購入していた気がする。引っ越しをするたびに書籍も一緒に移動してきた。大学時代の4年間で4回下宿を移動した。その後同じ大学で大学院生となったためほとんどの時間を研究室で過ごすようになった。そのため下宿には寝るだけに帰ることがほとんどとなり、研究室近くに住むことにした。当時の下宿には風呂がなく夕食後に行く学生時代の銭湯は混雑していたが、時間の余裕を調整し研究室から直接行く銭湯は開店直後の空いている時間を選んだものだった。研究室を中心にした生活では、下宿は書籍置き場と寝るだけ、たまに簡単な夜食を作る程度だった。その後同じ実験室の先輩の就職に伴い、彼の住んでいた部屋に住むことになった。そこは小中高生を教えていた塾の一室で塾建物の管理を含めて寝泊まりしていたが、塾ということで、自分の図書を書棚に並べて公開・開放することにした。

その後就職することになったのが1980年、ほとんどの図書はそのまま置いて任地に移動した。その後再び書籍が溜まっていくことになるが、約10年後に勤務先が実家近くになる。就職後に溜まった書籍は元の職場近くの妻の元と実家に分割されていることになる。当時PCが個人が利用できるようになると図書の整理・在庫管理に利用した。おそらくカード型データベースを利用したのであろう。以下の書籍で説明しているものだ。

日本語カード型データベース Ninja(忍者)徹底活用術 (MEGA BOOKS) (日本語) 単行本

– 1987/10/1・飯島 弘文 (著), マイクロデザイン (編集)

整理してみると、文庫本などが複数冊重複していることが実感できた。実家でも必要な書籍を購入し続けたが、いつのことだろうか図書館が自宅から手軽に検索・借り出し予約することが可能になった。その後書籍を購入・蓄積していくことは少なくなった。

従来、自分で購入・読破・参照した書籍は書棚などに整理し必要に応じて取り出していた。そのため書棚を拡張する必要はあったが、手持ち書籍記録・読書記録などとして格段整理していなかった。また友人などの自宅に行くと、書棚に並んでいる本から個人の興味などを推測したものだった。一方図書館などで借り出して読んだ書籍については、全く記録に残らないことになってしまう。

読んだ記録の方が並べておく書籍より重要であると感じていたものの、具体的な方策はカード型データベースなどに別途付け加える程度しか思いつかなかった。一方インターネットの普及とともにクラウド上で個人の読書記録などを整理する方法が紹介され始め、MediaMakerというサービスを知った。具体的に利用し始めたのは主に図書館で借用した書籍の読書記録だった。一方図書館では複数冊の借出し・複数冊の予約が可能であったため、借出している本を読んでいると予約本も届くことになり結果的に図書を購入する時間的余裕がなくなった。また従来書籍の購入は書店の棚に整理されているものから選んでいたが、MediaMakerを通してたまたま読書感想に興味を惹かれた方が読んでいる本にも興味を惹かれることが多くなった。また図書館を訪ねることも多くなり新聞・雑誌などの書評を目にとめる機会も増えたなど逆に書店を訪れる機会は減少した。

残念なことにサービスが昨年末で終了したため、とりあえず現在、記録を個人のPCに取り出した。ここで取り出した記録を含めて最近の読書記録を整理してみよう。

最初の記録は、読了日2005/11/22の「銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎」であった。

読破した年と冊数を確認すると、この15年で1000冊ほど読んだことになる。

 

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最初の頃は読んだ書籍を全て読了した書籍として網羅して記録せず、読んだ後に印象に残った部分・検討が必要な部分などを明確にし読書記録に敢えてコメントとして残すことにしていた。

読了後コメントの書いていない書籍は、2009年5月から始まりその後読んだ全948冊数中にコメントが無い冊数として18冊が確認できた。したがって読了したものについてはほとんどコメントを残していることになる。

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コメントをどの程度記載しているかを確認するため、年毎のコメントの文字数を確認した。多い年には2万文字・400字詰原稿用紙50枚程度であろうか。

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年毎に読破した冊数が異なるので、年毎の平均文字数も確認した。

 

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一応個人のPC上にデータベース形式で保管しているので、うろ覚えの読書記憶もコメントなどで検索して辿れる場合もありそれなりに活用している。一方出先などでの読んだ記憶の確認には不便なので、現在この記録を保管場所を探している。時々図書館から一度借りた書籍を再び借り出し、コメントを記載するときになって初めてすでにコメントを記載していた書籍であったことに気づく場合もあった。異なった観点からのコメントであったりしてそれなりに楽しいこともあるが、読む前に気づくべきであろうと感じている。

自宅の書棚の機能は、自分が読んだ書籍を確認でき、いつでも参照することができることだと思う。ネット上に個人の書棚を持つことは、自分なりの分類区分が簡単に作成できる・検索が手軽にできることなど確認機能は強力である。一方いつでも速やかに書籍を確認し内部を参照できるわけではない。しかし自分の読んだ書籍の確認、必要に応じて読書記録などを整備していれば、直接書籍を参照する必要性は少なくなるであろうしいろんな方々の読書記録なども参照できることもあり今後の更なる発展性が考えられる。